鹿児島県で犬や猫を飼うならペットショップではなく譲渡会・里親探しがおすすめ

九州地方南部に位置する鹿児島県。温暖な気候から豊かな自然が多く残っている地域です。

屋久島、桜島、奄美大島、種子島など、観光スポットとしても人気の島が多く、国内旅行では定番。

そんな鹿児島県内には、現在124店舗のペットショップ関連店があり、ペットを求める多くの人が訪れています。

その一方では、年間1956匹の犬猫が鹿児島県内の動物愛護センターで殺処分されています。

命が売買されているすぐ近くで、命の処分がされています。どうか、ペットショップへ行く前に、動物愛護センターに行ってみませんか？

鹿児島県のペットショップまとめ

鹿児島県動物愛護センター

鹿児島県霧島市の豊かな自然に囲まれた場所に、鹿児島県動物愛護センターはあります。平成25年10月開設と綺麗な外観です。

鹿児島県動物愛護センターでは「人と動物の共生する地域社会の実現」をテーマにしており、地元の住民がふらっと訪れるほどアットホーム。

画像：いぬのきもち・ねこのきもち

そして、このセンターには殺処分設備がありません。

鹿児島県動物愛護センターに収容されている猫たちは、原則、里親が見つかるまで飼育することになっています。

また、毎週日曜日には譲渡会を開催。譲渡手数料は1頭につき2100円かかりますが、実際に見て、ふれあって、相性を確認できます。

画像：いぬのきもち・ねこのきもち

かごしま動物愛護のつどい

かごしま動物愛護のつどいは、鹿児島県と鹿児島県獣医師会が共同で開催するイベント。毎年10月の最終週に行われ、入場料は無料。

動物とのふれあいコーナーや、獣医さんがペットの相談に乗ってくれるブースもあります。

かごしま動物愛護のつどでは犬や猫の里親探しも行われるので、ペットの飼育を検討している方にもおすすめですよ。

開催日時と開催場所は毎年異なるため、詳細は県のホームページで確認して下さい。

参照：かごしま動物愛護のつどい（鹿児島県）

鹿児島市動物愛護フェスティバル

鹿児島市動物愛護フェスティバルは、鹿児島市が主催し、鹿児島県獣医師会と鹿児島大学共同獣医学部の共催により行われるイベント。

毎年11月中旬に開催されるため、県主催の「かごしま動物愛護のつどい」と被ることはありません。

場所は決まって、かごしま健康の森公園ファミリー広場。入場無料で、毎年、800名の来場者で賑わっています。

鹿児島市動物愛護フェスティバルでも、犬や猫の譲渡会が行われますので、これからペットの飼育を検討している方におすすめです。

参照：鹿児島市動物愛護フェスティバル（鹿児島市）

いぬ乃湯温泉動物病院の殺処分ゼロ

画像：MEDIGA.TV

鹿児島市郡山町の長閑な集落にある、いぬ乃湯温泉動物病院。この動物病院では、捨てられたペットを治療して、保護しながら里親を探す活動をしています。

画像：MEDIGA.TV

飼い主が亡くなって保護された犬、稲刈り機に巻き込まれてすべての脚を切断した猫など、いぬ乃湯温泉動物病院で保護されている理由は様々。

画像：MEDIGA.TV

「ペット殺処分ゼロに向けて」というよりも「絶対に死なせない」という強い気持ちが感じられます。

参照：僕は生きたい！ペット殺処分ゼロの保護活動に支援を（MEDIGA.TV）
参照：発足から半年・たまの手会の保護ペットたちに支援を（MEDIGA.TV）

奄美大島のクロウサギを守るための身勝手な殺処分

奄美大島にしか生息していないクロウサギは、環境省レッドリストに追加された絶滅危惧種。まさに生きた化石です。

しかし、1950年頃。島の振興、森林伐採、道路建設などが原因で、クロウサギは急激に減り始めたのです。

そして1970年頃。ハブ対策にと持ち込んだマングース。当初は30頭ほど放たれたマングースですが、2000年に1万頭に繁殖。

マングースはクロウサギも捕食する。そのため、クロウサギはさらに数を減らしました。

やっと、この危機的状況に気づいた自治体。2005年にマングースを一斉駆除。

1万頭いたマングースは、現在300頭まで減ったそうな。2022年までにマングースの根絶を目指すとのこと。

奄美大島のクロウサギを巡る問題はまだありました。奄美大島に人が住むようになってから増えた猫です。

数匹だった猫は繁殖し、野良猫（集落に暮らす飼い主がいない猫）やノネコ（集落を離れ山で暮らす猫）だらけに。

野良猫はともかく、山で暮らすノネコはクロウサギも捕食すると、マングースの時と同様に一斉駆除を行うことに。

平成30年3月。環境省、鹿児島県、奄美大島の5市町村は「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画（2018年度～2027年度）」を発表。

野良猫が5000〜10000頭、ノネコが600〜1200頭いると予測し、ノネコは殺処分していいものと取り決めました。

これに反発した動物愛護団体は、反対署名を集めて環境省に提出。

反対派の公益財団法人どうぶつ基金は、野良猫・ノネコのすべてに不妊手術をするため、奄美大島の市街地に動物病院「あまみのさくらねこ病院」を設立する事態に。

画像：Hanadaプラス

あまみのさくらねこ病院は、1年間で野良猫1万頭に対して不妊手術を実施。駆除ではなく、繁殖制限でクロウサギの保護を目指しています。

そもそも元来、奄美大島には肉食性の哺乳類は少なく、クロウサギの天敵もほとんどいませんでした。

それが、人の手によってマングースが放たれ、人の手によって猫が繁殖し、クロウサギが減少したのです。

レッドリストだ、絶滅危惧種だ、生きた化石だと騒ぎ始めたのも人間。

1万頭近いマングースが駆除され、次は猫が駆除されようとしています。

車に轢かれたクロウサギも多く発見されているなか、行政は今でも森林を伐採して道路開発を進めている始末。

クロウサギが激減した原因を、マングースや猫に責任転換しているようにしか思えません。

しまいには、ノネコ駆除のため、環境省がクロウサギの推測生息数を虚偽報告していたこも浮き彫りに。管理計画予算として投入された約5億円が関係しているのでは？という疑いも浮上したとか。

ちなみに、環境省や行政職員が捕獲したノネコの数は、2012年が7頭、2013年が6頭。月間30頭捕獲の目標には程遠い実績。そもそも、ノネコは推定の600〜1200頭もいないのでは？という声も。

なお、捕獲したノネコは、行政が用意した保護施設「奄美ノネコセンター」に収容。センターの収容可能頭数が50頭と余裕もあることから、今のところ、まだノネコの殺処分はされていないとのこと。

また、捕獲されたノネコ達は、すでに島内外の団体や個人へ譲渡が決まっているそうです。

参照：【奄美大島】猫3,000頭捕獲・殺処分の中止を求める要望書を送付。どうぶつ基金（鹿児島経済新聞）
参照：奄美のノネコ捕獲数、８カ月で３８匹　目標を大きく下回る（sippo）
参照：奄美大島　ノラ猫大論争（Hanadaプラス）

鹿児島県で1年間に殺処分される犬猫の数

奄美大島のノネコ駆除の件はともかく、それでも鹿児島県では年間1285匹の猫が殺処分されています。犬も殺処分数も年間671匹と決して少なくありません。

ペットショップ以外にも、動物愛護センターや保健所には子犬や子猫が里親を待っています。お金ではなく、気持ちで家族を迎え入れてはいかがでしょうか？

参照元：犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況（環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室 平成26年度資料）

鹿児島県で譲渡会・里親探しを行っているボランティア団体

動物愛護ボランティア団体では、殺処分前の犬や猫を救出して、保護する活動を行っています。また、保護した犬や猫は譲渡会を通じて、新しい里親に引渡しが行われます。殺処分を無くすためにも、ペットショップへ行く前に譲渡会に足を運んで下さい。

犬猫の共生できる社会をめざす会 鹿児島

わんにゃんハート

waco

たまの手会

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ペットショップハックは、インターネットを使って犬や猫の殺処分ゼロを目指しています。「ペットショップ　鹿児島県」という検索キーワードでこのページが上位に表示されると、ペットショップではなく、保護犬・保護猫の譲渡会へ行く人が増えます。そして、譲渡される犬や猫が増えれば、動物愛護ボランティア団体は、より多くの犬や猫を殺処分から救うことができます！

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